SYC 肝斑治療ナビゲート
2014年8月 7日 木曜日
SYC 肝斑治療ナビゲート
●肝斑について
肝斑は、30~40才の女性の頬~額にかけて生じる境界明瞭な褐色色素斑です。
原因不明な点もありますが、女性ホルモンによるメラノサイトの活性化、紫外線、妊娠、ピル内服、ストレスなどが誘因因子・増悪因子として知られています。
●女性の顔の肝斑、なぜ起きる?
ブラジル・FMB-UnespのHandel A.C.氏らは、ケースコントロール研究により、女性の顔の肝斑発生のリスク因子を調べた。
その結果、色素沈着耐久力、先祖、慢性的な日光曝露、性ホルモン薬、向精神薬、不安気質 が、それぞれ独立して関連していることを明らかにした。
肝斑は成人女性によくみられる慢性局所的な後天性の黒皮症で、人生の質に重大な影響をもたらす。認知されているトリガー要因はあるが、その病理は明らかになっていなかった。
British Journal of Dermatology誌オンライン版2014年4月19日号の掲載報告。
主な結果は以下のとおり。
・207例の患者と207例の対照を評価した。平均年齢は38.7歳であった。
・症例群と対照群は、フォトタイプに関して差があることが判明した。
祖先が米国インディアン(OR:2.59)
海岸に居住あるいは地方に居住(同:1.06)
職業的な日光に曝露される時間(同:1.59)
余暇で日光に曝露される時間(同:1.04)
抗うつ薬/抗不安薬を服用(同:4.96)
月経不順(同:3.83)
妊娠歴(同:3.59)、
経口避妊薬服用年数(同:1.23)
不安症スコア(同:1.08)
・肝斑の家族歴は、患者群では61%があると報告した一方、対照群では13%であった
Handel AC, et al. Br J Dermatol. 2014 Apr 19. [Epub ahead of print]
基本的加療としては、美白剤<しみコスメ3種を使用>
◆しみコスメ3種⇒
ハイドロキノン美白クリーム・高濃度ビタミンCローション・肝斑アルブチン美白エッセンス
また、ホルモンによる炎症とも考えられているので、トラネキサム酸という抗炎症薬も効果を発揮します。
◆おすすめ内服セット(4種)⇒シナール(ビタミンC)・ハイチオール(Lシステイン)・グルタチオン
トラネキサム酸錠:1日750~1500mg 効果+で1日500mgまで減量していく。
副作用一覧1)過敏症(そう痒感,発疹等)2)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,胸やけ等) 3)その他(眠気)
ケミカルピーリング・イオン導入など併用が効果的です。
だいたい2~3ヶ月内服・塗布していただき効果判定いたします。
ただ改善後、日焼けやホルモン変化・ストレスなどでまた出てくるケースもありますので
コスメの継続による維持療法は必要かと思います。一般的しみの治療にもなります。
※肝斑上に、そばかす・日光性色素斑・遅発性太田母斑など混在することも多いので、いろいろ工面しなければいけないケースもあります。
肝斑:基本的にレーザー治療は行いませんが、内服・コスメによっても残存するケースやはやく抑えたい方はレーザートーニングを行うこともできます。
●スタックトーニング<レーザートーニング>について
肝斑に対して照射するレーザー技法です。<スタックトーニング(レーザートーニング)>
従来、ハイドロキノンなどの美白剤+トラネキサム酸・ビタミンCなどの内服およびケミカルピーリング・イオン導入が主として用いられていますが、不十分な例もあり、絶対的なものはありません。
スタックトーニングにより、肝斑治療は進化し短期間で治療が可能になりました。
当院で使用するアレックストライバンテージは、レーザー照射時間が長く、トップハット型の波形に加えて発振形態がマイルドですので炎症を最小限に抑えることができます。
1ヶ月に3回程度の通院(計6回前後)が必要なので、上記の様々な方法を組み合わせてと改善させると回数が少なくてすみ効率が良いでしょう。
ただ、肝斑は抑えることは出来ても完治は出来ないので、治療後もケアを行い、悪化させないように気をつけないといけません。
もちろん一部は過剰な日焼け、女性ホルモンバランスの関係(妊娠やストレスなど)にも大きな影響を受けます。
それらを総合的に管理しながら治療を進めていく必要があります。
パーツ 16,200円
顔全体 21,600円
肝斑は、30~40才の女性の頬~額にかけて生じる境界明瞭な褐色色素斑です。
原因不明な点もありますが、女性ホルモンによるメラノサイトの活性化、紫外線、妊娠、ピル内服、ストレスなどが誘因因子・増悪因子として知られています。
●女性の顔の肝斑、なぜ起きる?
ブラジル・FMB-UnespのHandel A.C.氏らは、ケースコントロール研究により、女性の顔の肝斑発生のリスク因子を調べた。
その結果、色素沈着耐久力、先祖、慢性的な日光曝露、性ホルモン薬、向精神薬、不安気質 が、それぞれ独立して関連していることを明らかにした。
肝斑は成人女性によくみられる慢性局所的な後天性の黒皮症で、人生の質に重大な影響をもたらす。認知されているトリガー要因はあるが、その病理は明らかになっていなかった。
British Journal of Dermatology誌オンライン版2014年4月19日号の掲載報告。
主な結果は以下のとおり。
・207例の患者と207例の対照を評価した。平均年齢は38.7歳であった。
・症例群と対照群は、フォトタイプに関して差があることが判明した。
祖先が米国インディアン(OR:2.59)
海岸に居住あるいは地方に居住(同:1.06)
職業的な日光に曝露される時間(同:1.59)
余暇で日光に曝露される時間(同:1.04)
抗うつ薬/抗不安薬を服用(同:4.96)
月経不順(同:3.83)
妊娠歴(同:3.59)、
経口避妊薬服用年数(同:1.23)
不安症スコア(同:1.08)
・肝斑の家族歴は、患者群では61%があると報告した一方、対照群では13%であった
Handel AC, et al. Br J Dermatol. 2014 Apr 19. [Epub ahead of print]
基本的加療としては、美白剤<しみコスメ3種を使用>
◆しみコスメ3種⇒
ハイドロキノン美白クリーム・高濃度ビタミンCローション・肝斑アルブチン美白エッセンス
また、ホルモンによる炎症とも考えられているので、トラネキサム酸という抗炎症薬も効果を発揮します。
◆おすすめ内服セット(4種)⇒シナール(ビタミンC)・ハイチオール(Lシステイン)・グルタチオン
トラネキサム酸錠:1日750~1500mg 効果+で1日500mgまで減量していく。
副作用一覧1)過敏症(そう痒感,発疹等)2)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,胸やけ等) 3)その他(眠気)
ケミカルピーリング・イオン導入など併用が効果的です。
だいたい2~3ヶ月内服・塗布していただき効果判定いたします。
ただ改善後、日焼けやホルモン変化・ストレスなどでまた出てくるケースもありますので
コスメの継続による維持療法は必要かと思います。一般的しみの治療にもなります。
※肝斑上に、そばかす・日光性色素斑・遅発性太田母斑など混在することも多いので、いろいろ工面しなければいけないケースもあります。
肝斑:基本的にレーザー治療は行いませんが、内服・コスメによっても残存するケースやはやく抑えたい方はレーザートーニングを行うこともできます。
●スタックトーニング<レーザートーニング>について
肝斑に対して照射するレーザー技法です。<スタックトーニング(レーザートーニング)>
従来、ハイドロキノンなどの美白剤+トラネキサム酸・ビタミンCなどの内服およびケミカルピーリング・イオン導入が主として用いられていますが、不十分な例もあり、絶対的なものはありません。
スタックトーニングにより、肝斑治療は進化し短期間で治療が可能になりました。
当院で使用するアレックストライバンテージは、レーザー照射時間が長く、トップハット型の波形に加えて発振形態がマイルドですので炎症を最小限に抑えることができます。
1ヶ月に3回程度の通院(計6回前後)が必要なので、上記の様々な方法を組み合わせてと改善させると回数が少なくてすみ効率が良いでしょう。
ただ、肝斑は抑えることは出来ても完治は出来ないので、治療後もケアを行い、悪化させないように気をつけないといけません。
もちろん一部は過剰な日焼け、女性ホルモンバランスの関係(妊娠やストレスなど)にも大きな影響を受けます。
それらを総合的に管理しながら治療を進めていく必要があります。
パーツ 16,200円
顔全体 21,600円
投稿者 ソラリス淀屋橋クリニック